今回はFXをしていると必ず目にする「pips」について解説します。
損益計算をするときに必ず利用するので絶対に押さえておきましょう。
- これからFXを始めていきたい方
- FXを始めたばかりの方
- Pipsについて詳しく知りたい方
このような方におすすめの内容となっています。是非ご覧ください。
FXのpipsとは?
早速FXにおけるPipsとは、最小の価格変動単位をのことです。
このように例えば、USD/JPYで1ドル100円だった場合、1pipsの増減で0.01円ずつ変動します。
実際の相場で見てみると、
これは、7月24日の相場状況になりますが、
これを見ると、
現在価格 | 141.483円 |
高値 | 141.808円 |
安値 | 141.337円 |
この高値と安値を比較してみると、0.471円の差があり、安値でロング(ドル買い)して高値でエグジット(決済)すると、スプレッドを抜きで単純計算すると、47.1pipsの利益が得られるというイメージです。
POINT
一般的に1pipsは上記でも解説した通り0.01円ですが、取引会社によっては、1pipsは0.001円になることもありますので、利用する業者でも必ずチェックするようにしましょう。
また、この1pips=0.001円など通常と違う定義は日本の取引業者に多い傾向があります。
FXでのpipsとLotの関係
FXではこのpipsとLot、そしてレバレッジを活用してトレードを行なっていきます。
では、Lotとレバレッジについて理解するところから始めましょう。
まずはLotですが、FXでは○○円でドルを購入する、ドルを○○円で売るというように実際の通貨で計算するのではなく、この『Lot(ロット)』という単位で取引を行います。
そしてレバレッジに関しては、投資をする上で資金を入金しなければいけませんが、基本的にはそれが証拠金と言われています。レバレッジはその証拠金を上回って取引できるものです。
ポジションサイズの計算方法
ポジションサイズの計算は、FX取引における一定のリスク管理手法として非常に重要です。この計算は、取引する通貨ペア、許容するリスク、そしてストップロスのピップ数に基づいて行われます。
許容リスクとは、あなたが一つの取引で損失を出しても許容できる金額を意味します。この許容リスクをストップロスのピップ数で割り、その結果を1pipあたりの値動き(通常は基本通貨に対する相対通貨の価格)で乗じることで、求めるべきポジションサイズが計算できます。
例えば、あなたが取引する通貨ペアがUSD/JPYで、許容リスクが100ドル、ストップロスが50pipである場合、100(許容リスク)÷50(ストップロスのpip数)=2ドル。これが1pip当たりの値動きとなります。この値を用いて、取引するポジションサイズを決定します。
取引利益の計算方法
FX取引における利益の計算は、取引の成功を測定する上で必要不可欠なスキルです。その基本的な計算方法は非常にシンプルで、基本となるのは「ポジションサイズ×ピップの変動数」です。これにより、取引結果としての利益または損失がどれだけ出たかを具体的に把握することができます。
たとえば、あなたが1ロット(100,000単位)のUSD/JPYを買い、その後価格が20pips上昇したとします。この場合、取引利益は1ロット(100,000単位)×20pips=2,000円となります。
しかし、通貨ペアや取引量によって1pipあたりの価値は異なるため、その点を考慮に入れる必要があります。例えば、USD/JPYの場合、1pipは約0.01ドル(1ドル=100円の場合)ですが、EUR/USDの場合、1pipは約0.0001ユーロになります。
FX Pipsの取引戦略への活用法
FX取引における戦略は多種多様ですが、そのすべてにおいてピップ(Pips)は重要な役割を果たします。その理由は、ピップが市場の最小の価格変動を表すため、取引戦略を立てる際の基本的な指標となるからです。
ピップスキャルピング戦略
ピップスキャルピング戦略とは、FX取引における一つの手法で、一日の中で何度も短期的な取引を行うことを特徴とします。この戦略では、僅かな価格変動、すなわちピップの変動を捉えて、多くの取引を繰り返すことで全体の利益を積み上げていきます。
例えば、ある通貨ペアが一定の範囲内で価格変動している時、その上限や下限近くで買い(または売り)を行い、わずかな価格回復を利用して利益を得るという形です。この場合、一回当たりの利益は少ないかもしれませんが、取引を繰り返すことで利益は積み重なります。
トレンドフォロー戦略
トレンドフォロー戦略とは、FX取引における一つの戦略で、主に中長期的な視点から市場の価格トレンドに従い取引を行う手法を指します。この戦略の基本的な考え方は、「トレンドが続く」というもので、価格が上昇トレンドにある場合は買いポジションを、下降トレンドにある場合は売りポジションを持つことが多いです。
この戦略を用いる場合、各通貨ペアの価格変動の大部分がトレンドに沿って発生するという前提が必要です。トレーダーは通貨ペアの長期的なトレンドを把握し、そのトレンドが逆転する兆候が見えるまでポジションを保持します。この時、トレンドの判断には多くの場合、テクニカル分析の指標が用いられます。
ピボットポイント戦略
ピボットポイント戦略は、FX取引における一つの戦略で、ある一定期間の高値、安値、終値を基に計算されるピボットポイント(転換点)を利用します。この戦略では、ピボットポイントを中心に、その上下に位置するサポートラインやレジスタンスラインが重要な役割を果たします。
一般的に、価格がピボットポイントよりも上にある場合は上昇トレンド、下にある場合は下降トレンドと判断します。また、サポートラインやレジスタンスラインは、価格の反転ポイントとして機能するため、これらのラインを突破した場合や、これらのラインで価格が反転した場合に取引を行うことが一般的です。
まとめ
FX取引におけるピップ(Pips)は、通貨の価格変動の最小単位を表し、取引結果の評価や取引戦略の立案において重要な役割を果たします。ピップの理解は、ポジションサイズの決定や取引利益の計算、さらには取引戦略の構築に欠かせません。
最後に、FX取引において、ピップの理解と適切な活用は、成功への道筋を示し、リスク管理を強化するために必要不可欠です。これらの知識を身につけ、実践に活かすことで、FX取引の世界で成功を収めることができるでしょう。