今回はFXの海外証券会社口座の選び方について解説していきます。
FXをするときに重要になる口座開設する業者ですが、日本と海外だと一体どのようなメリットがあって、どのようなデメリットがあるのか、そしておすすめの海外証券会社口座について解説していきます。
・これから口座開設をしてFXに挑戦したい方
・日本口座、海外口座で迷っている方
・海外のおすすめのFX業者を知りたい方
このような方におすすめの内容になっています。ぜひご覧ください。
FXをするための海外証券会社口座の選び方
それでは早速、FXの海外証券会社口座の選び方について解説していきます。
海外証券会社口座の選び方のポイントは、以下の5つのことに注意して選びましょう。
- 最大レバレッジ
- 入金ボーナス
- 取引ツール
- スプレッド
- 金融ライセンスの有無
この5つの言葉だけでも見たら分かるかもしれませんが、それぞれ簡単に解説していきます。
海外FX口座の選び方①最大レバレッジ
まず1つ目に最大レバレッジです。各証券会社ごとにレバレッジが異なりますので、先ほど出している画像の証券会社のレバレッジをまとめました。
海外証券会社 | 最大レバレッジ |
---|---|
XM TRADING | 1,000倍 |
HFM (HF MARKET) | 2,000倍 |
Exness | 無制限 |
TITAN FX | 1,000倍 |
AXIORY | 400倍 |
FXGT.com | 1,000倍 |
BigBoss | 1,111倍 |
TRADE VIEW MARKET | 500倍 |
LAND-FX | 無制限 |
iFOREX | 400倍 |
MYFX Markets | 500倍 |
IS6FX | 6,000倍 |
FX Fair | 1,111倍 |
ThreeTrader | 500倍 |
IFC Markets | 400倍 |
FXのレバレッジは国内の最大25倍と比較されやすいですが、海外の証券会社でも大きく異なりますので、注意が必要です。
海外FX口座の選び方②ボーナス
次に入金ボーナスです。海外の証券会社の場合、口座を開設するだけでもボーナスがもらえる会社も存在します。
このボーナス次第でより大きな取引が行えたり、証拠金が増えるので直接入金を可能な限り抑えることが可能です。
では、それぞれの企業でどのようなボーナスが存在するのかまとめました。
海外証券会社 | ボーナス |
---|---|
XM TRADING | 口座開設ボーナス:13,000円 入金ボーナス:最大$10,500 その他もサマーボーナスなど定期的にキャンペーンが行われている |
HFM (HF MARKET) | 初回入金100%、入金に対して対して上限670,000円まで20%ボーナス |
Exness | 入金額に対して50% その他もテスラ獲得キャンペーン等も行われている |
TITAN FX | 定期的に口座開設ボーナスが開催されている(筆者が確認したときは17,000円のボーナス) その他も複数のキャンペーンを定期的に行われている |
AXIORY | 入金+一定の取引でギフトやキャッシュバックキャンペーンが行われている |
FXGT.com | Cytu口座開設ボーナス:15,000円 入金額に対して上限10万円のウェルカムボーナス |
BigBoss | 入金額の10%をBogBossが発行しているコインを付与 取引を行う度にポイントを付与し、ボーナスが得られるガチャを回せる |
TRADE VIEW MARKET | なし |
LAND-FX | 定期的に入金ボーナスを行っている (筆者確認時には500%入金ボーナス) |
iFOREX | $600まで入金で100%ボーナス 以降は$2,000までの入金ボーナス |
MYFX Markets | 入金+一定の取引でギフトやキャッシュバックキャンペーンが行われている |
IS6FX | 口座開設ボーナス:3,000円 上限60,000円の100%入金ボーナス |
FX Fair | 口座開設ボーナス:5,000円 上限1,000,000円の40%入金ボーナス |
ThreeTrader | なし |
IFC Markets | 入金額に対して50% その他もテスラ獲得キャンペーン等も行われている |
こちらも口座開設でボーナスをもらえるものから、入金に対しての割合ボーナスなどかなり幅があります。
ですが、このボーナスは出金できずあくまでも証拠金を増やし高ロットで取引ができるようにするためのものなので、高額ボーナスだからと言って単純にメリットになるわけではないので注意しましょう。
海外FX口座の選び方③取引ツール
日本では証券会社ごとで取引ツールを開発しているところもありますが、海外は基本的にMT4,5で取引を行うことが多いです。
では他に取引ツールがあるかどうかをチェックしていきましょう。
海外証券会社 | MT 4,MT5以外の取引ツール |
---|---|
XM TRADING | なし |
HFM (HF MARKET) | なし |
Exness | Exnessトレードアプリ Exnessウェブターミナル |
TITAN FX | Titan FX Social |
AXIORY | cTrader |
FXGT.com | なし |
BigBoss | なし |
TRADE VIEW MARKET | cTrader |
LAND-FX | なし |
iFOREX | iForex専用ソフト、アプリ |
MYFX Markets | なし |
IS6FX | なし |
FX Fair | なし |
ThreeTrader | MT4のみ |
IFC Markets | NetTradeX |
半数近くがMT 4,MT5のみですが、一部ではアプリや専用のツールを導入している証券会社もあるようです。
また、証券会社によっては同一のツールを導入していることもわかるので、各証券会社との相関関係もわかってきますね!
海外FX口座の選び方④スプレッド
スプレッドは各証券会社、各通貨ペアで異なるので、かなりの量になりますが、基本的に0.7~2.5程度になります。
さらに口座タイプによってもスプレッドは1pips近く変動するので、レバレッジやボーナスだけではなく口座タイプ(スプレッド)についてもしっかりチェックして解説することが重要です。
海外FX口座の選び方⑤金融ライセンスの有無
海外=信用できないというトレーダーもいるかと思いますが、この金融ライセンスの有無で証券会社が信用できるのかの指標にすることもできます。
この金融ライセンスはそもそも、その証券会社がFXなどのサービスを行うために必要な許可証のことで、主に10種類あります。
- 米国金融行動監視機構(FCA)
- 全米先物協会(NFA)
- スイス金融市場調査局(FINMA)
- ニュージーランド金融市場庁(FMA)
- キプロス証券取引委員会(CySEC)
- バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)
- セーシェル金融サービス庁(FSA)
- イギリス領バージン諸島金融サービス委員会(BVIFSC)
- セントヴィンセント・グレナディーン金融庁(SVGIBC)
それぞれの証券会社を調べるときにこの金融ライセンスがあれば一定の信用性があるので、できる限りこの金融ライセンスがある証券会社を選ぶようにしましょう。
海外FX口座のメリット
それではここから海外のFX口座を利用するときのメリットについて解説していきます。
海外FX口座のメリット①国内と比べて高いレバレッジで取引ができる
まず最も大きなメリットですが、高いレバレッジで取引ができる点です。
2010年までは国内の証券会社でもレバレッジの規制は海外のように緩かったですが、2009年8月3日に「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」が交付され、2010年8月から最大で50倍、2011年から最大で25倍に段階的に縮小されました。
海外の証券会社と異なり、国内では追証という仕組みがあり、レバレッジをかけて証拠金以上に損失を出してしまうとその分の補填を自分で入金しなければいけなかったのが原因になっていました。
しかし、海外の証券口座では「ゼロカット」という証拠金以上の含み損をしてしまう場合には自動的にエグジットするようになっているため、海外では高レバレッジでも取引ができるようになっています。
海外FX口座のメリット②ボーナスが豊富
そして国内企業と比べてボーナスが豊富という点もメリットになります。
海外FX口座では口座開設だけでも証拠金のボーナスがあったり、入金に対して追加ボーナスが発生したりと、実際の入金に対して追加で証拠金を得られるため資金が少ない状態でも高いロットで取引ができます。
しかし、国内口座の場合、口座開設ボーナスや入金ボーナスもなく、取引量に応じてキャッシュバックする仕組みの方が多い傾向があります。
国内の大手証券会社を調査すると表のようになっていました。
証券会社 | キャッシュバック額 | 必要取引ロット |
---|---|---|
DMM FX | 30万円 | 3ヶ月で120,000Lot〜 |
GMOクリック証券 | 30万円 | 3ヶ月で50,000Lot〜 |
みんなのFX | 40万円 | 3ヶ月で50,000Lot〜 |
海外は1Lot10万通貨ですが、ここで紹介した証券口座は1Lot1万通貨になっていますが、3ヶ月で最大12万Lotを取引するとなると、最低でも100万円以上の資金が必要になり、数億円以上の取引を行わなければいけません。
あまり現実的ではなく、このような部分では海外証券口座の方がいいと言えるでしょう。
海外FX口座のメリット③MT4やMT5などのメジャーな取引ツールが使用できる
海外口座ではどの証券会社も基本的にMT4、MT5が使用できるので、一つのツールさえ入れておけばどの証券会社でも取引ができます。
一方の国内口座では、自社で用意された取引ツールを使用することが多く、MT4、MT5は利用できないケースが多いです。
EA(自動トレード)も導入しにくい
MT4,5が利用できないということはEAが使用できないということです。
一部の国内口座であればMT4は使用でき、EAも使用できるという記載もありましたが、かなり制限された内容になっているようで、基本的に推奨しないという記載もありました。
海外FX口座のデメリット
メリットがあるということは当然デメリットも存在します。
メリットでもかなり圧倒される内容ではありますが、ここから解説するデメリットの影響もあり、なかなか海外口座は使用できないという方もいます。
それでは一つずつ解説していきます。
海外FX口座のデメリット①信託保全がない
最近ではGEMFOREXのトラブルが発生しているので、多くの投資家の方は海外口座はリスキーすぎると思われたかもしれません。
日本国内のFX口座では、今回のGEMFOREXのようにトレーダーの関知しない所でトラブルが発生し、出金等ができなくなったり、倒産したりした場合、
- 預入証拠金
- スワップ損益
- 評価損益
- 実現損益
これらの全てが保障されるようになっています。
一方の海外のFX口座の場合、トラブルが発生すると口座の中に入っている証拠金等は相手企業の対応によっては一切戻ってこないということもあります。
海外FX口座のデメリット②高いレバレッジで資金が一瞬で溶けてしまう可能性がある
高レバレッジであれば、確かに大きく利益を出すチャンスがありますが、その分損失が出た時も一瞬で入金した額が溶けてしまう可能性もあります。
FXを始めたてだと、レバレッジが高い=ローリスクハイリターンと勘違いしやすく、必要証拠金とレバレッジの関連性を抑えておかないと最悪の場合1回のトレードで全て失ってしまう危険性すらあります。
国内口座はロットに対しての必要証拠金など細かく説明がありつつ取引ができるので、まずは国内口座で取引をするという選択肢も十分にアリでしょう。
海外FX口座のデメリット③サポートが薄い
最後の海外FX口座のデメリットは国内と比べてサポートが薄いという点です。
海外のFX業者はボーナスなどの特典はありますが、その分入金や出金が複雑で、トラブルの原因となる可能性があります。
そういった場合には通常、サポートに問い合わせを行って解決しようとしますが、テンプレートでの返信だったり、英語をただ日本語に変換しただけの文章を送ってきて意味がわからなかったりと解決するまでに時間がかかる可能性があります。
初心者でもFXをするための海外証券会社口座の選び方を徹底解説 のまとめ
海外証券口座はレバレッジやボーナス、さらに共通の取引ツールなど、スムーズに取引をする上でかなり有利な口座になっています。
しかし、メリットばかり見るのではなく、ここでお話しした信託保全が無いなどのデメリットも抑えておかないと万が一のことが発生した時に自分自身の資金が出金できなかったり、最悪の場合、入金した分が全てゼロになってしまう危険性もあります。
国内、海外問わずまずはFXに対する知識を増やすことから始めましょう。それによって、自分自身が取引するために使うのは国内、海外どちらを選ぶのかを決めても遅くはありません。